ドローのプレイとセミブラフ (パート 2)

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パート 1 ではセミブラフを定義し、ドローでアグレッシブにプレイすることの長所と短所について説明し、ドローでパッシブなプレイとアグレッシブなプレイをバランスよく使い分ける戦略の重要性に触れました。パート 2 ではどの作戦でいくか選択する際に考慮すべきそのほかの点について取り上げます。

まず自分の手がこれ以上強くならなくてもショーダウンで勝つ可能性があるかどうかを考慮しなくてはなりません。セミブラフの利点はフォールド エクイティを利用して強いハンドを追い出し、相手が降りなくてもドローをヒットできるということにあります。たとえば 8 ハイのフラッシュ ドローを持っている状況で相手をフォールドさせることができるのは大きいです。手札が 8♥7♥ でフロップが K♥3♥2♠ のようなケースです。8 ハイではショーダウンでの勝利は望めませんがフロップが K♥3♥8♠ だったらどうでしょう? フラッシュ ドローと 8 のワンペアなら、ショーダウンまでに手が強くならなくても 8 のワンペアで勝てます。ショーダウン バリューがあるなら (ワンペアや A ハイのヘッズアップなど)、パッシブにプレイしてコストを抑えてショーダウンまで行くのを選んでもいいかもしれません。相手がアグレッシブな場合はなおさらです。

利益を生む方法は相手のタイプによって決まります。相手がバランスの取れた戦略で非常に手強い場合は、パート 1 で触れたとおり、コールレンジとレイズレンジにドローを含めてバランスを取るのが理想的です。強い相手に対してはドローが完成すれば勝てます。それまでアグレッシブにプレイしていたかパッシブにプレイしていたかは関係ありません。ではバランス戦略から逸脱しても大丈夫な相手についてはどうでしょうか? 逸脱した方が良いのです。ここで類型化について一言。「その類型化は厳密すぎる、あてはまるのは少数だ」とアラ探しをしてくる人がいますが、「タイト – パッシブ」などの分類は一般論であって、このカテゴリにあてはまるけれど実際は違うプレイをする人もいるでしょう。単なる類型に過ぎないことを忘れないでください……。いつでも相手に応じて理にかなう形で相手の弱点を利用しましょう! 以上を踏まえて、相手のタイプに応じてドローのプレイの仕方をどう調節すべきか見ていきましょう。

タイトパッシブ

タイトパッシブなプレイヤーはセミブラフの格好の標的です! フォールドしすぎで、非常に強い手を持っている時でさえレイズしません。また一般に「臆病」なプレイ スタイルで、役が完成しても利益が上がらないので、このタイプに対してパッシブにプレイするのは意味がありません。セミブラフの「ブラフ」の要素を生かして利益を出しましょう。

ルースパッシブ

ルースパッシブなプレイヤーはセミブラフを掛ける相手として好ましくありません。「ブラフ」の要素が通常よりもかなり弱まってしまうからです。なかでも最悪なのがコーリングステーションで、軽くコールしてきますが、ブラフを多用する相手には有効な戦略でもあります! なのでコーリングステーションにはブラフを仕掛けないことです。でも、ドローでセミブラフを仕掛けないというのは悪いことばかりではありません。まずパッシブなので、こちらがただでカードを引いてドローをヒットする可能性が高まります。ヒットしなければあきらめるべきですが、ただか低額で役を完成するところまで行ければ、ベットが大きくても一番利益が出やすい相手です。ルースパッシブな相手にはもっとパッシブに行ってフリー カードを引かせてもらい、役ができたらバリューベットするのが良いでしょう。

ルースアグレッシブ

このタイプはセミブラフの標的として悪くありません。レンジが広めなので弱い手が多く、アグレッシブなプレイに対して弱くなります。こちらのドローをレイズで潰すか、潰そうとしてくることが一番多いタイプでしょう。なのでドローのときはパッシブ & フリー カードをミックスした戦略が最適です。ワンペアや A ハイのようなショーダウン バリューがあるドローは特にそうです。ルースアグレッシブなプレイヤーは弱く見える相手に頻繁にブラフを仕掛ける傾向があるので、こうした手はブラフ キャッチャーとして使えます。同時にドローがモンスターになった時のエクイティをきちんと理解しておきましょう。

タイトアグレッシブ

こちらもセミブラフの格好の標的で、フォールドの仕方を心得ています。こちらのブラフにフォールドせず、こちらに最強の手ができれば、ポットが大きくなるので大きな利益を得られる可能性が高くなります。また、このタイプはこちらのレンジを測っている可能性が高いので、バランスを取りながらこちらのレンジ内のドローのいくつかはコールし、その他はレイズします。一番弱いドローと強いドローでレイズし、その間はコールするということもできます。たとえばフロップが K♦4♥5♥ で手札が 8♦6♦ ならレイズしてもよいでしょう。ガットショット、バックドア フラッシュでオーバーカードもない、このボードでは弱い部類のドローです。ハンドのエクイティはかなり低いので、利益が出る形で続けるにはセミブラフの「ブラフ」の要素が必要です。相手がレイズしたら簡単にフォールドできます。反対に手札が 7♥6♥ ならオープンエンド ストレートフラッシュ ドローでハンドのエクイティが大きいのでレイズに対応できるし、ポットが積み上がっているのでスタックを注ぎ込めます。もし相手がこちらのレイズにフォールドすれば 7 ハイで勝てるし、レイズしてきたら再度レイズできます。タイトアグレッシブな相手にこの戦略を採れば、こちらのレンジにバランスがあるように見えるので相手はやりにくくなるでしょう。

まとめると、ドローをプレイするときは闇雲にコールやレイズをするのではなく、価値を最大化して相手の弱みにつけこむことを考えましょう。フォールド エクイティが大きければ、それを利用して入る利益も大きくなります。大きな利益が得られそうなら、低コストでドローをヒットするのが魅力的です。相手の犯しがちなミスにつけこむ戦略で行けば、ドローの長期的な利益が増えていくはずです!

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