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バリアンスとバッドビート
ポーカーは多くの人が確率がすべてのゲームだと考えていますが、実際には実力がものをいうゲームで、 長期的に勝ち続けるにはあらゆる状況で正しい判断をしなければなりません。 最終的に勝利するのは対戦相手よりも良いプレイを続けたプレイヤーで 運は短期的な要素にすぎません。

問題なのは正しいプレイをしていても不運が続くと負けることです。 このようなダウンスイングにいかに対処するか、そして自分ではどうしようもない要素がもたらす悪影響をいかに回避するかを学ぶことが重要です。

ポーカーでは運による短期的な影響のことを「バリアンス (分散)」と呼びます。 良いプレイヤーはバリアンスをポーカーの一部として受け入れ、影響を抑えることに努めます。

バッドビート

ポーカーで極めてひどいハンドが運だけで強いハンドに勝つことを「バッドビート」と言います。 「バッドビート」が起きたプレイヤーは正しくプレイし、ずっと有利な状態でポットを作っていったにもかかわらず、コントロールしようのないカードの巡りによって負けます。

経験の浅いプレイヤーの多くは自分よりも若干弱いハンドに負けただけなのに「バッドビート」だったと言い張りますが、 明らかに有利なハンドを持っていて、相手に巻き返しのチャンスがほとんどないときに起こるのが本当のバッドビートです。

例: 真のバッドビート
プレイヤー 1 の手札は 、プレイヤー 2 の手札は です。 フロップは で両者ともにオールインしています。 この時点でプレイヤー 1 が勝つ確率は 98% です。 プレイヤー 2 はターンとリバーで 10 と Q (ストレート)、K が 2 枚 (フルハウス)、または残り 2 枚の J (スプリット ポット) が出ればポットを獲得できます。

ターンで 、リバーで が出てプレイヤー 2 が勝った場合は、プレイヤー 1 は確かに「バッドビートで負けた」と主張できます。

例: バッドビートではないケース
バットビートと思っていても実際はそうではないことがあります。 たとえば、トーナメント後半戦でビッグブラインドのプレイヤー 1 が を持っているとします。 プレイヤー 2 はボタンのポジションで、先行するプレイヤーが全員フォールドしたので、 でわずかに残ったチップをオールインしました。 プレイヤー 1 はとても良いハンドなのでコール。 最終的なボードは でプレイヤー 2 が 7 のワンペアで勝利しました。

プレイヤー 2 は本当にツイていたのでしょうか? プレイヤー 1 はバッドビートで負けたのでしょうか? いいえ。そうとは言えません。

プレイヤー 1 の はフロップまでは に対して優勢だったものの勝算はわずか 60% に過ぎず、純粋に数学的に見れば は 10 回のうち 4 回は負けます。 これはバッドビートではありません。

面白いのは、多くのプレイヤーが運が良かった時よりもバッドビートの方をよく覚えていることです。

また、ライブ ゲームよりもオンラインの方がバッドビートが起きやすいと言われていますが、これは誤解です。 統計的に言って、オンラインでもカジノでもバッドビートが起こる頻度は変わりません。1 時間当たりのプレイ数が多い分、オンラインの方がバッドビートに会う頻度が必然的に多くなります。

相手が相変わらずひどいプレイを続けるようなら、長期的にはその相手から利益を出せるということを覚えておいてください。これがバッドビートから立ち直る最善の方法です。 ムキになる代わりに相手の弱点を突いて最大限の利益を得ましょう。

悪いハンドでも危険を冒すプレイヤーは長期的には負けることが確率や数学によって証明されています。実際には、テーブルに同席していると嬉しいカモです。 Matthew Hilger が自著で述べているように 「良いプレイヤーにとってバッドビートは友達」なのです。


ダウンスイング

ダウンスイングはポーカーで正しくプレイしていても負け込む短い期間のことを言います。 欲しいカードがボードに落ちず、有利な状況でもポットを失ってしまいます。 こんな時は次のことに気を付けてください。

1. ティルトに注意する

正しくプレイしているのに長い時間負け続けていると、心が乱れて最善のプレイができなくなる「ティルト」という状態に陥りやすくなります。 正しい戦略を放棄してダメと分かっているプレイをするようになるとドロ沼にはまります。

ティルトが起きる主な原因はバッドビートやダウンスイングです。トッププレイヤーもティルトに苦しめられることを認めていますが、 何としてもこれを回避すべきです。 感情的になっていると感じたら、いったんテーブルを離れて休憩をとりましょう。 プレイを続ける前に自分の心を落ち着かせることが大切です。

2. バンクロールをしっかりと管理する

「バンクロール」とはポーカーのために特別に用意した資金のことで、生活資金と分けて保管しておく必要があります。 ダウンスイングの時はバカげた間違いをしてバンクロールをすべて失う危険があるので、より厳重に管理することが極めて重要です。 ダウンウイングに苦しんでいるなら、大きな損失を避けるためにリミットを下げるかテーブルに参加する回数を減らしましょう。

3. 自分のスタイルに理不尽な変更を加えない

ダウンスイングに入ると自信を失くして自分の能力に対して疑いが生じるかもしれません。 それが不信感を招いて、慣れ親しんだスタイルを変えてしまうかもしれませんが、被害を拡大させる恐れがあるので、たとえ短期的にはうまくいってように見えてもほとんどの場合は避けるべきです。 もちろん、必要に応じて新しい戦術を学んだり、視点を変えてゲームの知識を広げるのは良いことですが、タイトアグレッシブなプレイなど証明されている基本戦略は放棄しないでください。

アップスイング

アップスイングはご想像の通りダウンスイングの逆で、信じられないほど良いカードが素晴らしいタイミングで出ることが続いて、平均以上の利益が出る期間を言います。 このように物事がうまく進んでいる時はポーカーをプレイするのが楽しく、自信も深まります。 しかし、アップスイングにも危険はあり、自分の能力を過大評価してむやみやたらにハンドに参加したり、頻繁にブラフしたりするようになります。 自分は間違いは起こさないと思い始めると、知らないうちに間違いを犯すようになります。 これも避けるべきです。

アップスイングの間に犯す間違いで最も大きな被害をもたらすのは、短期間でかなり資金が増えたからと、より高いレベルでプレイし始めることです。 良い流れが終わった時に悲惨な結果をもたらします。 さらに、自分のレベルを顧みずプレイした結果あっという間にバンクロールを失う恐れがあります。

このためダウンスイングと同様にアップスイングの時もバンクロールの管理は不可欠です。

まとめ

運をコントロールすることはできません。 短期的には運が大きく左右しますが、長期的には常により良いプレイヤーが勝ちます。 バッドビート、ダウンスイング、アップスイングへの対応力とバンクロール管理のスキルを身に着ければ長期にわたって良い結果を得ることができます。

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