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ポット オッズと期待値
リングゲームでは、コールが「正しい」かどうかは数学的に判断しなければなりません。 同じ状況で同じプレイを無限回行った場合の損益で判断します。 ポットに参加し続ける費用と期待される利益を比較し、

「期待値」が上回るならハンドに残るべきです。
 
複雑に聞こえるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。 期待値を計算するには、後述する「ポット オッズ」を計算し、その結果を「アウトをヒットする確率」を比べます。

ポット オッズ

ポット オッズとは、ポット サイズとポットに参加するのに必要なベット額の比率です。 たとえば、ポットが 4点で相手が 1点 ベットした場合、ポット サイズ (5点) の 1/5 のベットでポット獲得を狙えます。
 
1点 のコールで 5点のポットを狙えるのでポット オッズは 5:1 になります。
 
1点 のコールで 10点 を狙えるなら 10:1、 3点 で 9点 を狙えるなら 3:1 となります

(注意: ポット サイズには、すでに投じられたチップと現在のベッティング ラウンドでのベットすべてが含まれます)。

ポット オッズを出したらドローをヒットする確率を計算しましょう。

ドローをヒットする確率

ポーカーの基礎コースでは、フロップでのドロー ハンドの勝算を計算する簡単な方法として 2 倍 4 倍の法則を紹介しました。  
 
その際、ハンドに勝つ確率を計算しましたが、これは勝敗の比率で示すこともできます。 勝算が 20% ならオッズは 4:1 で、5 回に 4 回は負けることになります。
 
下表は テキサスホールデムで最も一般的なドローとそれをヒットするおおよその確率を示しています。数学的な根拠は今の段階では重要ではありません。
 
最初の列 (「アウト」) はアウトの数、2 番目の列 (「フロップからターンのオッズ」) は次のカード (ターン) でドローをヒットする確率、3 番目の列 (「フロップからリバーのオッズ」) は続く 2 枚のカード (ターンとリバー) のいずれかでドローをヒットする確率を表しています。


アウト フロップからターンのオッズ フロップからリバーのオッズ
1 45:1 22:1 弱いセット vs 強いセット
2 22:1 11:1 強いポケットペア vs 弱いポケットペア
3 15:1 7:1 オーバーカード 1 枚
4 11:1 5:1 ガットショット ストレート ドロー
5 8:1 4:1 ミドルペア vs ハイペア
6 7:1 3:1 オーバーカード 2 枚
7 6:1 2.5:1 ガットショット ストレート ドロー + オーバーカード
8 5:1 2:1 オープンエンド ストレート ドロー
9 4:1 2:1 フラッシュ ドロー
10 4:1 1.6:1 ガットショット + オーバーカード 2 枚
11 3:1 1.4:1 ---
12 3:1 1.2:1 ガットショットとフラッシュ ドロー
13 2.5:1 1.1:1 ---
14 2.4:1 1:1 ストレート ドロー + オーバーカード 2 枚
15 2:1 1:1 フラッシュ ドロー +オーバーカード 2 枚

 


比率を比べて期待値を出す

(アウトの数に基づいた) ハンドの勝算とコールした場合のポット オッズが分かったら、その 2 つを比較します。
 
ポット オッズがハンドの勝算を上回るならコール (状況によってはレイズ)、 下回るならフォールドすべきです。
 
分かりやすい例をいくつか紹介します。

ナット フラッシュ ドローの例

フロップでナット フラッシュ ドロー (アウト 9 枚) ができました。ポットは 4点 です。 相手が 1点をベットしました。 ポットは 5点 (4点 + 1点) となり、1点 でコールできるので ポット オッズは 5:1 となります。
 
上表を見ると、フラッシュ ドロー (アウト 9 枚) をヒットするオッズは 4:1 です。 ポット オッズの方が高いので コールすべきです。

コールが正しい理由は長期的な視点で考えると分かります。 数学的には、このコールを 4 回すればドローを 1 回ヒットします。 つまり、4点 (1点 X 4 回) の投資で 5点 獲得できます。 悪くないですね。

ストレート ドローのポット オッズの例

フロップで手札はガット ショット ストレート ドロー (アウト 4 枚)。ポットは 25点です。 相手が 5点 をベットしました。 ポットは 30点 (25点 + 5点) となり、5点 でコールできるので ポット オッズは 6:1 です。
 
しかし、上表を見るとこのハンドの勝算は 11:1 となっています。 ポット オッズが適正ではないのでフォールドすべきです。

もう一度長期的な視点から見てみましょう。 この例では 30点 を獲得するのに 10 回プレイする必要がありますが、 10 回コールするには 50点 (5点 X 10 回) かかるため採算が合いません。

オールインに対するプレイ

相手がフロップでオールインした場合も上と同じように計算できます。ここでは「フロップからリバーのオッズ」の列を見ます。 相手がオールインした場合、それ以降相手はベットできないという利点があります。
 
コールすれば、それ以上チップをリスクに晒さずにターンだけでなくリバーまで見ることができます。

オールインに対するストレート ドローのオッズの例

フロップでオープン エンド ストレート ドロー (アウト 8 枚) ができました。 ポットは 50点。相手が 25点でオールインしてきました。 ポット オッズは 75:25 (50点 + 25点) でコールするには25点 が必要です。
 
約分すると 3:1 で、コールするとリバーまで見ることができます。 上表の「フロップからリバーのオッズ」の列を見ると、オッズは 2:1 です。ポット オッズの方が高いのでコールすべきです。

まとめ

オッズとアウトの計算は、初心者にとっては難しくて習得に時間がかかるように思えるかもしれませんが、 正しい判断を下すには不可欠です。 正しいオッズを知らずにドローをプレイし続けていると長期的には損失が出てしまいます。
 
オッズを無視して頻繁にコールを繰り返しても、 運良くポットを獲得することがありますが、負ける場合がほとんどでしょう。
 
逆にオッズの良いドローなのにフォールドしてしまうこともあるでしょう。 今回学んだ戦略を使えば、ミスを避けて相手に対して優位に立つことができます。

結果重視の考え方をやめる

たとえ期待値の計算結果が正しくても、適正なコールをしながらポットを失うことがある事実に変わりはありません。 たとえば、4 回に 3 回はフラッシュ ドローをヒットしないこともあらかじめ計算に入っています。
 
判断の決め手となるのは「長期的に見てコールするだけの価値があるかどうか」であることを忘れないでください。 リングゲームは終わりなく続きます。チップが無くなってもリバイすることができます。 なので、同じプレイを何度も繰り返した場合に利益が出るかどうかを元に判断します。
 
リングゲームで判断の根拠を特定のハンドや特定のセッションの結果に求めるのは間違いです。 適正なコールで負けることもあれば、間違ったコールで勝つこともあります。 特定の結果のせいで判断がぶれることのないよう、 数学的な裏付けに基づいて判断してください。

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