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コンティニュエーションベット
今回はプリフロップからポストフロップに移動して、コンティニュエーションベットの核心に迫ってみましょう。かつてコンティニュエーションベット (C ベット) は次のような意味で使われていました。

「プリフロップでレイズしたプレイヤーが、フロップでカードをヒットして強いハンドを持っているふりをするために行うベット」

近年ではこの解釈は少し時代遅れになっており、C ベットを行うプレイヤーの動機に口出しすることはなくなりました。最近のプレイヤーはフロップで大きくコネクトしたかどうかに関係なく頻繁に C ベットを行い、対戦相手もそれを認識しています。大半の場合 C ベットするほど強いハンドは持っていないことを相手は分かっているので、こちら何かをレプリゼントしている、あるいは相手にこちらの強さを伝えているつもりになるのは相手を軽視していることになります。C ベットの今日的で正確な定義は次のようになります。

「プリフロップのアグレッサーがフロップで行うベット」

この定義を外れたらどんな状況で C ベットをすべきか?

C ベットの核心を習得すれば、特定の状況で C ベットをするかどうかではなく、その状況でどんなハンドなら C ベットすべきかを判断できるようになります。つまり、フロップでレンジをどうプレイするかを戦略的に計画すれば、特定の手札で生じた状況に限らず、いつでも C ベットの機会をつかめるようになります。

非選択的な C ベット

プリフロップでレイズしたプレイヤーがフロップで行う戦略として最もシンプルで多くの場合最も効果的なのが C ベットで、プリフロップのオープンレンジであれば実質的にどんなハンドでも行えます。これは「非選択的な C ベット」、もっと格好良く言えば「レンジベット」といいます。このような C ベット戦略が行える状況についてはかなり厳格な条件があります。条件を満たしていないとたくさんのベットが必要になるため、チェックよりも期待値がかなり低くなります。次の条件をすべて満たしていれば、どんなハンドでも C ベットできます。
  • フロップがドライ: プリフロップでコールしたプレイヤーが巻き返してプリフロップでレイズしたプレイヤーの有利なレンジに追いつく可能性が低いことを意味します。たとえば、フロップで BU が A-6-4r、BB が 8-2-2r の状況が考えられます。このようなフロップでは BUT の優位は揺るがず、ポジションのアドバンテージもあります。相手のタイプを考えなくともベットが堅く、プリフロップでコールしたプレイヤーを追い込んで、レンジの優位性を活かせます。
  • ポットがヘッズアップ: ハンドの強さに関係なくベットするのはマルチウェイポットでフロップに入ると採算が合わなくなります。ボードが A-K-3r (「r」は「レインボー」で、スートが 3 つ全部異なること)、ポジションは BU で、BB とヘッズアップの場合、こちらが強いハンドである可能性が遥かに高いのでいつでもベットできます。ここで手札 K-6s でベットすれば、相手はフォールドするか、ポケットペアやガットショット、3-X のような弱いハンドでコールしなければならない可能性が高いので、利益を上げることができます。マルチウェイポットの問題は A ハイにやられる頻度が高くなること、そして相手がずっとタイトにプレイしている可能性があることです。7-7 や 4-3 のような投機的なハンドでコールしなくても、あなたのベットに対してかなりの頻度でプロテクトできます。ポットに余計なプレイヤーがいるせいで、ベットはチェックよりも下策になります。これは K-X のような平凡なハンドだけでなく、9-8o のような絶望的なエアーにも当てはまります。2 人を相手にベットする前に情報を得る必要があります。一般にマルチウェイポットではチェックレンジに何かしらの説明が必要です。
  • インポジションである: いくつかの例外を除いて、有利なポジションでは無差別に C ベットを行って相手がプロテクトする選択肢を狭めるのが得策です。アウトオブポジションで無差別にベットするのは危険なので、相手のレンジよりもよほど強くなければ避けるべきです。
非選択的な C ベットのサイズ

ミドルペア、ボトムペア、何の役もないエアーでベットするなら、もっと強いハンドにやられても痛くないサイズにしておきましょう。非選択的な C ベットは、わずかなバリューのためや、相手にフリーカードを与えないためだけに行うことが少なくありません。いずれの場合も、ベットサイズが大きすぎるとレンジの大半は期待値を失い、非選択的な C ベットは下策となってしまします。

非選択的な C ベットはポットサイズの 33 - 40% を目安としましょう。

選択的な C ベット

これまでの考察から、非選択的な C ベットの条件が満たされていない場合は、選択的な C ベットで特定のレンジでのみ利益を狙うことになります。また、基本的にバリューの大きいハンドかセミブラフでベットする、より選択的な「二極化戦略」についても見ていきます。ウェットなボード、マルチウェイポット、アウトオブポジションではレンジを 4 つのグループに分けて考えます。後述するように、そのうち 2つのグループはベットし、残りの 2 つのグループはチェックします。では、詳しくみていきましょう。

前述の BU 対 BB の状況を考えます。ただし、今度のフロップはよりウェットで、BU のレンジもそれほど有利ではありません。フロップは危険な J-9-7tt (「tt」は「ツートーン」のこと。フロップでフラッシュドローの可能性がある) です。プリフロップで [QQ+、AK] のような強力なハンドでレイズしていても、このようなフロップでは無敵とはいえず、BB に大きく巻き返される可能性があります。双方が [T-8s、9-9、7-7、J-9、J-7、9-7] のようなナッツハンドを共有していることも考えられます。プリフロップでコールしたプレイヤーのレンジが追いつくというのはこういう状況です。こうした状況では、先ほど行ったレンジベットよりも選択的にレンジを分割して、慎重に戦略を立てる必要があります。

ベット グループ 1 - バリューハンド

このような状況では、通常コールされても明らかに有利なハンドでベットしたいところです。これを「バリューベット」といい、勝てるプレイヤーはこのようなハンドでポットを大きくすることに力を注ぎます。フロップが J-9-7tt なら、何らかの特殊な読みがない限り、 [T-8、J-J、9-9、7-7、J-9、J-7、9-7、Q-Q ~ AA、Q-J ~ A-J] のようなハンドでベットします。このようなハンドはポットにチップを投じることで期待値が上がるので、インポジションでスロープレイをする理由はないに等しいです。

チェック グループ 1 - 平凡なハンド

次のグループは中くらいの強さのメイドハンドです。これ以上強くならなくてもショーダウンで勝てる可能性はありますが、ポットを大きくして相手のレンジを狭めるのは得策とはいえません。小さいポットを頻繁に得るのと、大きいポットを頻繁に失うのとどちらを選ぶかは言うまでもありません。このようなハンドをチェックすることで、ポットを適切なサイズに維持し、相手がターンやリバーでブラフするように仕向けます。結論として、フロップが J-9-7tt の場合は Q-9o のような手札はメイドハンドでバリューを上げるより、ブラフをキャッチする方がはるかに得策です。

ベット グループ 2 - ブラフ

選択的な C ベットの戦略において、相手がコールを非常に好む場合を除けば、次のポーカー理論は正しいといえます。

「バリューベットがあるところにブラフあり」

ベット グループ 1 でどのナッツハンドでもポットを大きくしたことを考えると、チェックするには弱すぎるハンド (チェック グループ 1 参照) でもショーダウンでのバリューのためにプレッシャーをかけたいところです。とはいえ、どのゴミでもブラフせよという訳ではありません。このフロップのテクスチャーではどんな手札でも有益なベットができないので、状況が改善するようにブラフを選択した方が良いでしょう。フロップで C ベットをしても相手がフォールドしない場合はデッキに助けてもらいたいところです。ボードが J-9-7tt なら、フラッシュドロー、ガットショット、バックドアフラッシュ ドローのオーバーカードを持っているかのようにブラフします。ベット グループ 1 と 2 でバランスを取るようにしてください。バリューベットとブラフを織り交ぜて、相手に戦略を悟られないようにしましょう。

チェック グループ 2 - ゴミ手

前述のように、レンジにあるすべてのハンドでブラフできる訳ではありません。それはマニアックになることを意味し、相手がもっと簡単にコールすることを選択するようになれば、長期的に非常に高い期待値を相手に与えてしまうことになります。その結果、強くなる見込みがほぼない絶望的なハンドでは、相手がかなりタイトだと読めていない限り、ブラフをしても期待値は上がりません。ボードが J-9-7tt で 4-4、A-3o、4-5 のような手札ならきっぱりと諦めるべきです。こうしたひどいハンドでのチェックする回数とチェック グループ 1 をホールドする回数のバランスを取るようにしてください。中くらいの強さのハンドはフロップでチェックした後にターンでの相手のベットにコールするので、このような場合はゴミ手はフォールドして構いません。チェック グループ 1 と 2 でバランスを取るようにしてください。

選択的な C ベットのサイズ

選択的な C ベットには明確な目的があります。「バリューのためにポットを大きくする」か「強くなる可能性のあるハンドで相手にプレッシャーをかける」ことです。いずれにせよ、中くらいの強さのいかにも負けそうなハンドがベットすることはないので、大きくベットして期待値を最大限に高めます。

選択的な C ベットではポットの 66 - 100% を目安にベットしてください。

まとめ

ここでは、C ベットというテーマに理論的に取り組む方法の 1 つを紹介したにすぎません。相手のプレイが不安定でそれにつけ込めるなら、このアプローチにこだわる必要はありません。相手があまりにも C ベットにコールするようなら、フロップがドライで無害でもレンジベットすべきではありません。相手がとてもタイトにフォールドするなら、選択的なアプローチでもっとブラフを行ったり、一部のゴミ手でブラフしたりします。理論を持つのは素晴らしいことですが、状況に応じてそれを捨てることができる方がより価値があります。

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